WEBクリエイターという仕事
2020.09.26
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こんにちは!こんばんわ!
札幌でフリーデザイナー・コーダー・コピーライターとして活動しています、わたるデザイン企画の五十嵐です!
今日は何を書こうかな?と考えていたら、なんとなーく「自分の仕事の魅力ってなんだろう?」という疑問が浮かんできたので、少し考えてみようと思います。
僕はざっくりと「コピーライター」とか「デザイナー」と名乗ることが多いですが、やはり一番比重の大きい「WEBクリエイター」という仕事について考えたいです。
というのも今はデジタルハリウッドSTUDIO札幌でトレーナーの仕事をしていて、「WEBクリエイター」を目指している人と関わる機会も多いので、今一度自分の足下を固めてみたいなと思います。
足元を固めた分だけ、進むための踏ん張りが効くようになりますからね!
クリエイターとは
まずそもそも、クリエイターっていう言葉について考えてみると、なんともまぁ広い意味を持った言葉だなと思います。
言葉の意味だけで言えば、「創造する人」となるわけで、何かを作る(創る、造る)人はみんなクリエイターですよね。
人は生きているだけで全く何も生み出さないというのも難しいわけで、例えば完全に消費活動しかしない人がいたとしても、消費するということは誰か他の人にお金なりなんなりが渡されて、その人が何かを生み出すのなら、間接的には消費行動も何かを生み出すことに繋がるわけです。
ともすれば、何か仕事をしているのならそれは必ずどこかの誰かの生み出す力になるわけで、仕事をしないで消費だけしてる人も、なんらかの仕事をしている人も、おおよそ全ての人がクリエイターの端くれになっちゃいます。
じゃあ、わざわざクリエイターと名のつく仕事をしている僕は、そのほぼ全ての人々と何が違うのだろうか?と考えてしまいます。
なかなか答えは出ないような気がしますが、おそらく、そんなふうに「問い」を立てられる人が「クリエイター」なのではないかな、と思います。
先ほど整理したように、「なんらかを生み出す人」という意味では全ての人がクリエイターだとして、「世の中の何かに対してなんらかの問いを立ててなんらかを生み出す人」が職業としてのクリエイターなのではないでしょうか。
何も考えずにコンビニでお弁当を買う人。
「どうしたら楽しくお昼ご飯を食べられるだろう?」と考えてお弁当買う人。
後者のような人がいるかどうかは怪しいですが、とにかくこの2者を比べてみると、後者の方がクリエイティブなお昼時を過ごしそうな気がします。
きっとコンビニのお弁当開発というクリエイティブなお仕事をしている人は、後者のような気持ちで毎日のお昼時間を過ごしているのではないかなと思います。
つまるところ、WEBクリエイターのように職業に「クリエイター」という言葉が入っていなくても、「問い」を立てながら仕事をしている人は皆クリエイターなのではないか、ということです。
どんな仕事でもクリエイティビティを発揮する醍醐味は味わえるということですから、その部分のアドバンテージはWEBクリエイターにはないわけですね。
WEBクリエイターの魅力
じゃあWEBクリエイターだからこその魅力ってなんでしょう?
僕が6年間やってきて、最初から今まで一貫して感じるのは、「様々な業種、職種、価値観の人と出会える」ということです。
WEBクリエイターの中にも、業種を絞ってお仕事をされている方もいるとは思いますが、僕は特別そういった絞り込みをしてこなかったので、ご縁ある方とその時々つながってお仕事をさせてもらっています。
業種が使う言葉が違う、価値観も違う、そもそも人が違うから当然ですが価値観も違う。かと思えば同じような悩みや課題があったり、ニーズも似ていたりする。
そうやって様々な人に触れることで、自分の中の価値観の引き出しが増えていく。
先ほどのクリエイターの話で考えるなら、毎回違うクリエイターの考え方に出会えるということです。
仕事を通してたくさんの人に出会えば出会うほど、自分の知らなかったクリエイターの引き出しが増えていくんですね。
クリエイターの引き出しが増えるということは、「問い」の引き出しが増えるわけで、つまりどんどんとわからないことが増えていくわけです。
それがワクワクしてたまらない。
そう思えることが、僕にとってこの仕事の最大の魅力だと思っています。
正直なことを言えば、「WEB」である必要がどこまであるかな、というのは疑問です。WEB制作でなくても、きっと僕が感じている魅力は感じられるとは思います。
例えばチラシやパンフレットなどを作るDTPクリエイターであったり、もう少し広いグラフィッククリエイターであっても、同じような魅力はあるのだと思います。
でもあえて「WEB」クリエイターの魅力をあげるなら、それは「総合職」であるということでしょうか。
WEBクリエイターの仕事を簡単に説明するなら、まずお客さんの悩みやニーズを聞いて企画を作るプロデューサー、企画を元に制作全体の流れを決めるディレクター、企画によっては市場調査や広告戦略を考えるマーケッターや企画からマーケティング・効果測定まで全体をデザインするUXデザイナー、そしてWEBサイトをデザインするデザイナー、WEBサイトを構築するコーダーやプログラマー、とこれだけたくさんの仕事があります。
僕のように個人で1から案件を受ける場合は、これだけの役職を全て一人でこなすわけですから、普通に勤めて働く人と比べるといっぺんにあらゆる視点での仕事を求められることになります。
それが効率的なのか効果的なのかはさておいて、そういった経験ができるというのは非常に貴重だと思います。
個人でなくて企業に勤めてのWEBクリエイターであったとしても、これだけ多様な職種を経験できるチャンスがあるということは素敵なことだと思います。
多様なお客さんと出会えること、自分が多様な役割を果たせること。
言い換えれば、たくさんのクリエイティブを吸収して、それを発揮する場所があるということとも言えます。
これがWEBクリエイターの魅力かなと思います。
変化せざるを得ない
クリエイターの定義にもう一つ付け加えるとしたら、それは「変化し続けること」だと思います。
例え創造的に問いをもって何かを生み出していたとしても、それが30年ずーっと同じことをしていたら、それはもうクリエイティブではない気がします。
この道30年!という職人さんもきっと、同じことをずっと30年やっているわけではなくて、30年常に新しい問いと向き合ってるからこその30年だと思います。
つまり、クリエイターには常に変化、進化することが大切だと思うわけです。
その点、WEBクリエイターはというと、とにかく変化のスピードが早いのが特徴です。
数年、下手すると毎年のレベルで、ユーザーの使う機器や開発に必要な言語や環境が変化していきます。
「うちはずっとこのやり方でやってきたんだ」なんていうセリフは全く通用しません。
時代の変化に合わせて、とかいう次元じゃなく、WEBを含めたIT業界が時代を作る最先端ですから、変化しない方が難しい業界です。
正直なところ、僕のいる札幌ではその変化のスピードはだいぶゆるく感じますが、それでも他の業種と比べると変化のスピードは早いと思います。
今年のコロナで多くの人、業種が「変化の必要性」に迫られて慌てて動き出したかと思いますが、WEB・IT業界はその変化を手助けする側になっていたことからも、急激な変化に既に慣れていたことがわかると思います。
半ば強制的に変化を迫られる環境というのは、成長する環境としてはとてもよい環境だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分自身、WEBクリエイターという仕事の魅力ややりがいについて、これまでも考えてきましたが、改めてこうして考えてみると、やはりなかなか楽しい仕事だなと思います。
今はそれに加えて「WEBクリエイターを育てる仕事」に携わるようになって、ますます自分がクリエイターとして変化し成長していかなければ!という想いも強くなっています。
まずは僕自身がこの仕事を楽しんで、大いにやりがいをもって取り組めたら、また少しずつ伝えられることが増えていくかなと思います。