WEBサイトに対する3つの誤解
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こんにちは!こんばんわ!
札幌でフリーデザイナー・コーダー・コピーライターとして活動しています、わたるデザイン企画の五十嵐です!
これから「WEBサイト自作・自営のすヽめ」というシリーズで、WEBサイトをどのように効果的に活用していくかということをお伝えして行こうと思いますが、その前にWEBサイトに対してよく誤解されていることについてお話ししようと思います。
WEBサイトを作りたいという相談を受けたときに、多くの人が共通して3つの誤解を持っています。
今回はその3つの誤解を解いていただきたいと思います。
誤解① WEBサイトは認知度をあげる効果がある
WEBサイトのご相談を受けたときに、WEBサイトに望む効果は何かと聞くと、多くの方が以下のセリフを言います。
「WEBサイトを作って、自分たちのことを知って欲しい。認知度をあげたい。」
確かに、WEBサイトをみてもらって自分たちの会社やサービスを知ってもらうことはできるかもしれませんが、そもそもWEBサイト自体のことを認知してもらうことがものすごく難しいことであるということを知らない方が多いです。
今現在、WEBサイトが世界にどれくらいの数あるかご存知でしょうか?
2018年のデータで約16億ものWEBサイトが存在するのです。2000年では約1700万だったのに対して、18年間で100倍くらいに増えています。
そのうち日本語のWEBサイトに関しては正確な情報は残念ながら見つかりませんでしたが、全体の約6%ほどだということで、おそらく1億サイト弱のWEBサイトがあると思われます。
日本人の人口と同じくらいの数のWEBサイトの中から自分のサイトをみてもらうということがどれくらい難しいか、想像していただけるでしょうか?
WEBサイトを作る=認知度が上がるということはもはや幻想です。
様々な策を講じてWEBサイトを訪れてもらい、そこからさらに何らかのアクションをしてもらう。
しかも、時代が変わるスピードは恐ろしく早いので、一度WEBサイトを訪れる人が増えたからといってそのままにしていると、気がつけばまた誰にもみてもらえないサイトに戻ってしまう可能性もあります。
WEBサイトを効果的に運用していくには、常に状況を把握して、対策を練り続ける必要があるということです。
認知度をあげるということは、もはやWEBサイトの主たる目的にはなり得ません。
誤解② WEBサイトの制作・運用は専門的な技術である
WEBサイトを作ること、運用することは専門的な技術や知識が必要であると思っている方が多いと思いますが、実はそうでもありません。
現在ではWEB制作・運用に必要な技術や知識の多くは誰にでも使えるツールやサービスになって提供されています。
WEBサイトに関して相談してくださる方の多くが「WEB(あるいはパソコン)に疎くて、、、」といいますが、別に疎かろうが知識や技術がなかろうが、やろうと思えばできてしまうくらい親切なツールやサービスがたくさん増えています。
しかも、数年前と比べると実現できることが格段に増え、クオリティも上がっています。
最近ではAIがサイトをデザインして構築してくれるサービスも当たり前のように出てきていますし、当然コストも低いので、正直僕程度のWEBクリエイターだとあと数年で軒並み廃業になるだろうと思うくらいの状況です。
もちろんWEB制作会社やクリエイターでないと作れないWEBサイトもありますが、前項で説明したように「常に変化していくWEBサイト」を運用したいと思うなら、コストを抑えてスモールに初めて、テストしながら徐々に大きく育てていくことのしやすいツール、サービスを使うことはかなり効果的だと思います。
WixやJimdo、baseといったWEB上でさくっとサイトを作れるサービスが増え、インターネット上でいくらでも情報が得られる現在では、WEB制作・運用は専門性を失いつつあります。
誤解③ WEBサイトはたくさんの人にみてもらうもの
WEBサイトをどんな人にみてもらいたいですか?という質問をすると、
「できるだけたくさん、特に若い人にみてもらいたい」とか、「女性にみてもらいたい」といった答えが返ってくることが多いのですが、実際に「多くの若い人」とか「女性」といった広範囲の人にみてもらえるWEBサイトというのはほとんどありません。
超有名な企業や、TVなどで大規模なCMを流しているサービスなどのWEBサイトでも、実はそういった広範囲の人にみてもらおうとしていません。
WEBサイトをみてもらうターゲットを考えるときには、例えば「27歳、女性、百貨店のアパレルショップ店員、未婚、東京在住、実家は地方、休日には友人と買い物や年に数回旅行をする、、、」など、かなり具体的にターゲット像をイメージして絞り込む方法をとったりします。
そこまでやらなくても、「20代前半女性」とか「40代前半男性」とか、「未婚・既婚」など、より狭くターゲットを絞りこんで作るのが適切とされています。
「たくさんの」とか「女性・男性」とか、そういった広いターゲット設定では「誰にもみてもらわなくていい」といっているのと変わらないくらい、意味がないと思います。
「たくさんの人にみてもらう」のではなく、「特定の条件の人に多くみてもらう」ことがWEBサイトの基本と思って良いでしょう。
まとめ
さて、WEBサイトに関するいくつかの誤解について書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
この誤解を持っていた方がどれくらいいるかわかりませんが、少なくともこの3つの誤解を持ったままでは効果的なWEBサイトを作ることは難しいかなと思います。
正直、お客さんがこの誤解を持っていたとして、その誤解を解くところから始めるのは骨が折れます。だから多くの場合、その誤解を解かないまま騙しだましWEBサイトを作っている会社やフリーランスは多いんじゃないかなと思います。
自分でWEBサイトを作るにしても、誰かに依頼して作ってもらうにせよ、この誤解を解いてから取り組んだ方が圧倒的に効果的なWEBサイトができると思います。
もしこのほかにも「これって誤解しているかな?」と思うことがありましたら、是非メッセージいただけたらと思います。
ではまた次回!