わたるデザイン企画

心理的ハードルを超える方法

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こんにちは!こんばんわ!

札幌でフリーデザイナー・コーダー・コピーライターとして活動しています、わたるデザイン企画の五十嵐です!

「WEBサイト自作・自営のすヽめ」ということで、自分でWEBサイトを作って運営していきましょう!ということをお話ししていくわけですが、恐らく多くの人が「いやぁ、無理でしょう」と思っていることと思います。

「そもそもそれが難しいからWEB制作を生業としている人がいるわけでしょ?」というのもごもっともなのですが、これまでにお話ししてきたように、「自分がWEBサイトに求めること」をはっきりさせていくと、いわゆるプロでなくても十分に実現できる程度の知識・技術しか必要ないことが多いのです。

とはいえ、やっぱりハードルは高く感じてしまうものですよね。
そう、ハードルとは高く「感じて」しまうものなのです。実際にハードルが高いということはあまりありません。

今日はそんな「心理的ハードル」を超える、もしくは下げるためのお話しをしていこうと思います。

何だって最初はわからない

言うまでもないことかもしれませんが、WEBサイトを作ることに限らず、やったことのないことは誰だって最初は出来ないし、チャレンジすることだって大変です。

人は「未知」とか「変化」に対して一定の抵抗感を抱くのが普通です。
だから、WEBサイトを自作・自営することに対して心理的ハードルがあることは当然のことです。これはほぼ全員に共通すると言っていいでしょう。

まずはハードルが高いと感じている状態、その自分の状態を受け入れるところからがスタートです。

ネックになるのは「知らない言葉」

心理的ハードルを超える、下げるために一番障害となっていることは何だと思いますか?

僕は恐らく「知らない言葉」があるからだと思います。

例えば、初めて自分で棚を組み立てる時、説明書が自分の知らない言語で書かれていたらどうでしょうか?
英語はわかる人もいそうですし、中学英語程度の単語が読めると理解できそうでもあるので、アラビア語なんてどうでしょうか?全く読めないひとがほとんどでしょう。

言葉がわからないと、当然内容が理解できません。そして何よりも重大なのが「行動がわからない」ことです。

説明書の場合、もしかしたら言葉の他に図や絵で説明されていたら、たとえ言葉がわからなくても組み立てることができるかもしれません。
それは、目的を達成するための行動がわかるからです。

WEBサイトを自作・自営しようと思った時、どんなにわかりやすく説明された資料をみても、パソコン用語であったり、WEB用語であったり、わからない言葉は必ずあると思います。

パソコンの画面の画像があって説明されても、その中の状況と自分のパソコンの状況が違うとどう行動すればいいのかわかりにくくなります。

WEB制作までのことでなくても、パソコンが苦手という方はこういった状況が原因で「苦手だ」「わからない」「やりたくない」と心理的ハードルがものすごく高くなってしまっているのだと思います。

「知らない言葉」を知ろうとして調べても、また知らない言葉が出てくる。そもそもうまく調べられない。
そんな状況だと、そりゃあ上手く行動できなくて当たり前ですよね。

つまり、いかにして「知らない言葉を知っていくか」が心理的ハードルを超えるために重要になってきます。

よく初めて何かにチャレンジする時に「まずはやってみろ!」というアドバイスをされることがありますが、パソコン関係、WEB関係に関してはこのアドバイスは効果的でないと僕は思います。

パソコンやWEB関係でハードルが高いと感じてチャレンジできない人は、下手するとキーボードーに触れるのも恐る恐るということもあります。
「なんか間違えたことをすると壊れちゃうんじゃないか?」みたいな感覚を持っている人も結構いるのではないでしょうか?

そうな人に「とにかくやってみろ!」というのはやっぱり酷だと思います。
かと言って最初から基本的な理論を学ぶことも、相当しんどいことです。

なので、僕がちょっと違うアプローチを提案したいと思います。

まずは知らない言葉を見つける

早速知らない言葉を知っていこう!というのは早合点です。
そもそも知らない言葉を上手く知っていくことができないからハードルが高いと感じるのです。闇雲に本を買ったりネットで検索してもだめです。

知らない専門用語を調べて理解していくことは、よほど興味があったり必要に迫られないとやらないですよね。知らないことを知っていくことは、実はかなりストレスがかかることです。
「知らない言葉を知る」という段階の一歩手前にもう一つやることがあります。

それは「知らない言葉を見つける」ことです。

そもそも、知らないジャンル、知らない専門用語を知っていくにあたって、どこから調べればいいかもわからないし、一体どれだけ知らない言葉があるのか、どれくらい理解すれば十分なのか、わからないですよね?
そんな状態で調べ始めるのは無謀です。2、3歩進んだところで止まることは目に見えています。

まず、自分がどれだけ知らないのか、何を知らないのか、逆に何は知っているのか。そういったことを何となくでも把握することが大切です。

「WEBサイト」という言葉は聞いたことあるけど、「WEB」「サイト」は具体的に何のことかわからないな。
「サーバー」は聞いたことはあるけどわからない、「FTP」なんて聞いたこともみたこともない。
「.com」とか「.jp」ってのはよく見るけど違いは知らん!

こんな感じで、「見たことある、聞いたことある、知ってる、わかる、理解している」というような感じでWEB関連の言葉を簡単に振り分けていってみてください。

インターネットで「WEB用語」なんて調べると色々と出てくるので、出てきた言葉をさらーっと見ながらどれくらい知っているのか、知らないのか感じてみてください。

もちろんこの時点で意味を調べたり覚えたりする必要はありません。
自分がどれだけ知らないか、その状態で具体的なアクションをすることがどれだけ難しいかを知ることが大切です。

ことば力シリーズでもお話ししてきましたが、何かを考えたりする時には語彙(知っている言葉の量)を増やす必要があります。
でも、専門用語というのは言葉の見た目や語感から意味を想像しにくいものなので、自分1人で本を読んだりしてもなかなか簡単にはいきません。

なのでいきなり言葉の意味を知ろうとはせず、言葉に触れる、知らない言葉を探すことくらいから始めるのが良いと思います。

不用意に「専門家」に聞かない

1人で難しいなら2人で!ということで、専門家に教えを乞うのも一般的な考え方かと思いますが、それも少し待ってください。

例えば「WEBクリエイター」のような職種の人であれば、確かに専門用語の意味や使い方を知っているかもしれません。

ただ、そういったいわゆる専門家が、「教えることができる人」とは限りません。

皆さんも一度は出会ったことがあるのではないでしょうか?
専門用語を説明するのに、また専門用語を使う人に。

自分が理解していることをまだ理解していない人に教えるということは、思っている以上に難しいことです。だからどんなに博識であってもそれをわかりやすく伝えられるかどうかというのは、また別のスキルが必要です。

教師とか教えることを専門とした職業の人であっても「この人教えるのヘタだなぁ〜」と思うことはありますよね?だとしたら、教えることを前提としていない人が上手く教えれるとは限らない、というのは当然ですよね。

だから、身近にいる「詳しい人」に不用意に聞くことはおすすめしません。逆に混乱して、低くなりかけたハードルが高くなる危険性があります。

聞くにしても、最低限次に説明することを考えてからにしましょう。

実現したいことから考え始める

WEBサイトの自作・自営だけでなく、何でも当てはまることだと思いますが、何か新しい知識・技術を会得しようとする時には、「自分がその技術・知識を使って何を実現したいのか?」ということを考えるべきではないかなと思います。

心理的ハードルを高くしてしまう原因の一番は、適切な目標設定ができていないことだと思います。

自分のゴールをはっきりとさせていない状態だと、何か仮のゴールを無意識に設定していて、それが多くの場合「トップアスリート級」のゴール設定だったりします。
いきなり世界記録レベルの目標をイメージしたら、そりゃあ無理だと思うに決まっています。

まず自分にとって必要なこと、何を実現したいのかということを明確にしないことには、自分にとって適切なハードルが設定できないのです。
逆に言うと、目的目標を自分で適切に設定できると、そのゴールまでのハードルを自分で設置できるのです。

自分で設置できるのだから、無闇に高いハードルにせずに低いハードルを複数個設置することもできるし、思いっきり高いハードル1つだけにしてえいやっと超えるぞ!とモチベーションをあげることもできます。

つまり、心理的ハードルを克服するためには、自分でハードルを設置することが効果的であるということです。
そのためには、まずゴール設定をすることが大事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

心理的ハードルを超える云々の前に、この文章を全部読むことのハードルを僕が下げないことにはどうしようもないのですが、まぁそれは僕の課題ということで置いておきます。

WEB制作に限らず、何か新しい知識・技術を会得する時には、

・知らないことがどれだけあるか整理する
・まずはゴール(目的・目標)を設定する
・不用意に「詳しい人に聞かない」

この3つを意識してみてはどうでしょうか、というお話しでした。

次回からは、それぞれの具体的な実践方法についてお話ししていこうかなと思います。